教育する立場と教育される立場と、仕事に対する気の持ちようと

はー、たまには吐き出すか。
最近上から物言うの嫌なんですよね。
自分が下のほうにいるのわかってるし、上からギャーギャー言われるんで。


成長期ベンチャーが陥る新卒教育の罠〜 あらゆる悲鳴は“甘え”か 〜
WETな備忘録
http://before11.hatenablog.com/entry/2013/02/24/124021


右下がエンジニアの理想郷みたく書かれていて、そう思う気持ちもわからなくもない。
エンジニアの幸せ基準って往々にしてよくあるのが「自分がいる会社のみんなで成し遂げたいこと」ではなくて、「自分のやりたいこと、やったこと」にウエイトを置きたいわけで。だから企業側とそりが合わないこと(会社の仕事の回し方とエンジニアが求める幸せな働き方とがそもそも合わない場合ってのもあるかもですが)が多々あり、数多くのエンジニアが自分は不遇で不幸だと思い込んだりしている。


上記記事では技術系のベンチャーが成功するには、そういう考えを持つエンジニア層とうまくやっていければお互いハッピーになれるじゃないのってことだと思うんだけど、
僕は今バリバリ技術系ってわけじゃない中途半端なベンチャーに所属してる経営寄りの立場から色々ひとりごとを言う。


正直、エンジニアが会社とそのハッピーな関係を築くのって相当大変だし、
それはエンジニア側が上のような気持ち(自分が大事!みたいな気持ち)で初めから仕事と向き合って働いていたら一生埋まらない溝だと思う。


コードで世界を掌握できる人間なんて一握り、それこそ音楽で飯食うのと同じ感じするし、右下に行きたいっていう気持ちはそれと相違無いと思うわけですよ。
要はやりたいことだけやって、後は好きなことしたいってことだし、それが出来る人って大抵すごいレベルの人だよ。
どの会社も引く手数多で「君がいないとこのプロジェクトは完遂できないよ!」って言われるレベルでしょ。
(勿論、上記ブログ記事での右下はそれよりは敷居低いあたりの話をしてるんだろうっていうのもわかってますが今は都合上極論的に話します)


結局仕事って取引先やお客がいる、会社も会社の同僚がいる。
根本は対"技術"じゃなくて対"人"なんですよね、どちらかが全てではないし、どちらが欠けてもうまく成り立たないと思う。


信頼を築くには本気で(例えば会社や上司、或いは仕事と)向き合わないと駄目。


「俺はいつか辞めるし」


好き勝手会社を荒らして、挙句何も成果を残さずに辞めていくパターン。
これが一番最悪なパターンで、この気持ちってつまり「失敗しても俺の責任じゃねーし」と同義で、ずるいんですよ。


この考えを許せるのはアルバイト雇用が限界で、社員として雇用されている以上、
固い言い方するとその会社に対する忠義って見せないといけないと思います。
だって、言われたことをただやって、定時で帰って…。何のために社員として自分がそこにいるのかわかんないですよね。


それで決められた給料もらって、それでいいやって思ってるなら、会社からも一生その程度の扱いしかされないですよ。
このよろしくない状態を自分で許容してしまう精神状態が「俺はいつか辞めるし」なんだと僕は考えています。


その勤めてる会社がくそブラックだったり給料未払いが発生したり上司が変態だったりする場合はこの限りじゃないかも知れませんけど、
中小のベンチャー企業なら、そんな奴は願い下げなわけです。


ベンチャーって大抵の場合人が少ないところから始まるわけですが、人が少ないってことは社員一人ひとりが目標をしっかり見据えて、自主的に行動することを求められるのが普通でしょう。
だって「これから新しいことどんどんやろうぜ!」って言う人が集まってるわけなんで(上記ブログ記事でいうと右上の人たちですね)、事業が安定してる大企業とは考え方が違います。


ここの線引を誤るといわゆる社畜になっていくわけですが、勿論社畜になれって言いたいわけじゃないです。
せめてその会社にいる間は、その会社やそこにいる人たちと真摯に向き合うべきだし、やるべきことをやって、それ以上のことをやって、初めて他人に認められるようになるんじゃないかなと思います。


その上で自分のやりたいことをやるのはいいと思うし、会社のやりたいことと自分のやりたいことが合わないなって思ったら辞めればいいし。
それすらないのに表面上で「俺の居場所はここじゃない!(キリッ」とか言ってずるずる転職しても、どこ行っても結果は変わらないと思う。


仕事投げても穴だらけで返ってくる、それは本当に"言われたこと"しかやれてないからです。
いつまで経っても1から10まで全部伝えないと仕事こなせない、それじゃお願いするより自分でやるほうが早いってなるじゃないですか。
会社は会社の利益を求めるのに、そんないい加減な気持ちの奴を信頼して仕事振ろうと思うのかって。


全部できるようになれとは言わないけど、例えば今目の前に与えられたことしかやってなかったり、
「そもそも自分の考えは合わないから」と発言する前から諦めていたり、エンジニアなら一つの分野の業務しかできない人とかは、
まずそういうところから自分を変えていくべきかなと。
そしたら今よりずっと幸せになれると思いますよ。


一言で言うと他に思いつかないんであえて言いますが「気付き」なんですよね。
これって具体的に伝えるのが本当に難しいものなんですけど。
気付きって言葉が嫌いな人も多いみたいですが、そういう人って自分が全部正しかったり、そこで思考停止しちゃってるだけじゃないですかね。
気付き以外の言葉で言うなら「思いやり」ですね。こっちのほうが字面がいいな。
相手が自分にどうして欲しいかを考えるのって、人と人とのコミュニケーションで重要なファクターだと思います。


今より前の会社は技術系のITベンチャーだったけど、やっぱ一緒に働く人とのコミュニケーションって一番大事だなって感じました。





ここからはただの自省です。


僕もフィーリングで支離滅裂なプログラム書いてヘラヘラして数年が過ぎましたが、気付いたら教える立場にいるんで、
恐らくエンジニアを雇う側と雇われる側、どっち側の気持ちも多少なりともわかってるつもりですが、
まだまだ伝えられないことは多いし、向こうから歩み寄ろうという気持ちにさせることもできてないし、
そんな感じですけどそれでもこれからも自分含め周りのみんなが幸せになれるように頑張ろうと思います。